でも紗綾は納得してくれなかったようで。


｢関係ないねぇ……

でも美咲さっきから幼なじみ君の噂してる人睨みつけてばっかじゃん。

正直、隣歩いててこわいんだけど｣


え、うそ。


そんな目で見てた？


｢べ、別にあいつが言われてるのが面白くないとかじゃなくて……影で噂とかが広まるのが嫌いなだけ！｣

そう、全然あいつの心配なんてしてないから！


紗綾はふ〜んと言って不敵な笑みを浮かべてる。

う、紗綾サンのその笑顔怖いよ。

なんか全部見透かされそうで。


気まずくて思わず目を逸らした。


そんな私を隣でクスクスと笑っているのはもう無視することに決める。

どうせ言い返したところで何を言っても勝てないんだから。