「違う!本当はギリギリ間に合うはずだった(多分)のに、なんかよくわかんない変態に絡まれたの!」 そう、間に合うはずだった。 ……そう思いたかった。 ......とにかく、あの変態に絡まれさえしなければ、少し遅刻しただけで済んだかもしれないのにっ! 「え、なになにその美味しそうなネタは」 うぅ…こいつ、もしかしなくても面白がってる。 紗綾はそういった情報がすごく好きで、いろんなネタを色んなところで聞いてきては私に話すわけでもなく、ただ楽しそうにしている。 結構変なやつだなってよく思う。