下山すると、救急車がちょうど到着していて美咲は運ばれていった。

一緒に行きたいといったが、担任が同情するらしく許可されなかった。

美咲が運ばれた後、俺はこってり学年主任とガイドさんに怒られた。

後悔はしていないが、危険性などを説明されて反省はした。

でもまた同じ状況になったら、同じことをすると思う。



怒られた後、皆がすでに乗っているバスに乗り込むと心配したと今度は桐島たちに怒られた。

紗綾さんは落ち着きを取り戻して、俺に詳しい状況を聞いてきた。

美咲の様子を伝えると心配は全くぬぐえない様子だったが、ひとまず発見され、そして大きな外傷は見られなかったことに涙を流しながら安心していた。


早く帰って、美咲のいる病院に行きたい。

美咲があれ以上のケガを負っていないことを、普段は全く信じてもいない神か何かに強く祈った。