会えた。

また、美咲ちゃんに会えたんだって。

僕はそのくらい君との再会がうれしかったのに、君は俺に気づかないで「変態!」なんて言って去って行ってしまった。

その時どれだけ寂しかったことか。

でもそれ以上に再開できたことがうれしかった。

それから君とは偶然にも同じクラスになれて、しかも席は近く。

嬉しいこと続きだと思っていても君は俺の姿に混乱して、距離を置こうとしていた。

でもやっぱり君は優しいから困っていたり頼まれたら俺のことを放っておけないんだ。

そうなることは分かっていたけど、わかっていたからこそ君のそんなところを利用してしまっている自分のやり方は好きではなかった。

でもやり始めたからには最後までやり遂げてみせる。