マンションを出てからも、先ほど起こったことにしばらく混乱しながらも学校を目指して歩いていた。

あれ?


そういえば私、遅刻しそうなんじゃなかったっけ?



ちらっと腕時計を見ると、いつもぎりぎりに乗るバスの時間だった。

やばい、これに乗れないと遅刻なのに。

でもバスだから遅れることもある。

とりあえずバス停に向かってダッシュしたが、希望的観測は外れ、バスは既に出ていた。

……っ!うそでしょー!

あいつのせいでもう完全に遅刻だよ!

なんだかんだ遅刻したことなかったのに!
もう行きたくなーい!


そして私は約10分ほど、バス停前で空しい時間を過ごした。