隣だからといって仲良くするわけでもなく。



『すずー、やっと学校おわったね!


あ、そうだ!久しぶりに駅前のパフェ食べに行こうよ!』



『そーだね!行こっ』




凛とあたしは甘いものが大好きで

月に1回はここに通う常連さん!



ここのイチゴパフェがおいしいんだよね〜〜



『そーいえば、すずの隣転校生でしょ?

どお?仲良くなれそう?』


『これといってなんもないよ。

ただ金髪にピアスだし不良感があるな〜ってだけ。』



『でもさ!不良感ってよくない?

彼女とか守ってくれそうで憧れるなー』




『でも凛には彼氏いるじゃん


最近どうなの?彼氏さんとは』




そう。凛には彼氏さんがいる。



凛と3つ違うからいまは大学生



凛とは幼馴染らしくて



1度みたことあるけどすごくかっこいい


大人って感じで爽やかなオーラがある




『普通だよ?喧嘩もなく。


でも最近バイト忙しいらしくって


LINE送っても既読が遅いときが増えた』



などと、凛の彼氏の話を聞いた







電話してもすぐに寝落ちしちゃうとか

デートも全然できてないとか

愚痴をこぼすけど最後にはデレデレして




ほんとに好きなんだな〜〜〜って思う




そんなこんなでパフェを食べきり解散



凛とは家が別方向だから一緒に帰らず


1人で帰るのがあたりまえ









『ねえねえ。お嬢ちゃん。

俺らと一緒に遊ばない?』



『うわっ!よくみたらめっちゃ可愛いじゃん

俺さ、めっちゃタイプなんだよね』



さりげなく手握ってるし


やだなこうゆうの。怖い。




嫌だなんて断れずにどうしようかと


うつむいてると





『おい。そこでなにしてんの。


その手離してくんね?』





『チッ、彼氏持ちかよ』





そうこぼし男たちはどこかに消えた





『だいじょうぶか?』



どっかで聞いたことある声



気になったので顔を見てみると




『…え?!

芹沢くん、どーしてここに?!』





ーーー声の主は芹沢くんでした