金髪ピアスの王子様




『おーい席つけー

HRはじめんぞ』


ーーーガラガラガラ


『すいません。遅れました』


『ギリギリセーフだ。はやく席つけ』



芹沢くんなにかあったのかな



そう心配になって芹沢くんを目で追ってると


芹沢くんと目があった




やばい。見てたってばれる。


恥ずかしくなってうつむくと


『おはよ』



芹沢くんがこっちを見た



『お、お、おは…よう』



芹沢くんから挨拶してくれた


予想外のことで嬉しくてでもなんか恥ずかしい


『顔真っ赤だし。』


『え?ま、真っ赤じゃないよ!』


『ふふっ、おもしー』


芹沢くんが笑った



笑ったことがうれしくて

あたしも笑った




『おい、花宮と芹沢うるさいぞ。

なに2人で仲良ししてんだ。

放課後、俺のところにこい』




芹沢くんと目を合わせて驚いた


そしてまた2人で笑った






どうしてだろう


先生からの呼び出しなんていつもなら絶対嫌なはずなのに