「……珱がそう言うなら」
腑に落ちない顔をしているが、これでいい
いい加減ここから離れて着替えたいしな
顔にかかる髪をあげ、ため息をつく
その瞬間、周りの空気が変わった気がした
「よ、珱 眼鏡どこにいったの?」
んぁ?そういえば視界がクリアな気がす、る?
『無い……』
眼鏡がない。ということは素顔が晒されてるということで……
「「「きゃあぁぁぁあ‼︎!」」」
周りから黄色い悲鳴が上がる
あぁめんどいことになった
何か言われる前に、ここを去る!
白愛の手を取り、保健室へ。
あそこなら着替えもあるし、シャワー室もある
「「「あっ!」」」
走り出すと同時に、一歩遅れて追いかけてくる女たち
はっ!俺の速さについて来れるかよ
差をどんどん広げ、保健室へ
ガチャ
鍵を掛けちまえばこっちのもんだろ