裏切り者は復讐を始める


横からの殺気の正体は水だった




今は9月


まだ蒸し暑いとはいえ、9月だ





回りは水を被った俺を見てクスクス笑ってる




水をかけた張本人はゲラゲラ笑ってる




うぜぇ





そういえば白愛は大丈夫か?




後ろに振り返る



頭のてっぺんからつま先まで濡れていないことを確かめる



『良かった、白愛は濡れてないな』



俺がそう言うと、こっちを睨んできた



何故か涙目で




「何も良くない!珱なら避けることも出来たよね⁉︎何で濡れるような真似するの?」




おおう、ご立腹でいらっしゃる



『落ち着けよ、とっさの判断で避けられないと思ったんだ。白愛が、濡れてないならそれでいいんだよ、わかった?』