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入学式から10日ほど経って、クラスにもだんだん馴染んできた頃。
今日から3日間部活動の仮入部が始まる。
勿論、あたしとゆめと黒川は吹奏楽部。
というか仮は要らない。
近くでは「どこ行く?」とか「俺は帰宅部~」とか何とも学生らしい会話が聞こえる。
「凛ちゃん!行こう」
「あ、うん。ちょっと待って」
ちょこちょこと自分の席から小走りできた小動物みたいな可愛いゆめが、あたしを迎えに来てくれた。
癒される~。
「うふふ、楽しみ!何人くらい行くのかなぁ」
「お待たせ。行こっか」
「うん!」
そういって席を立った時、背後から人の気配がした。
「うわっ!!」
振り向くとそこには黒川の姿が。
「人をお化け扱いすんなよ」
「無言で立ってるからでしょ!」
「ホントに仲良いね」
「「良くない/良くない!!」」
「ハモってるよ」
全く…何でコイツと仲良くしなきゃなんないのよ。
「ところで黒川、あたしに何か用?」
「どうせ行くとこ同じなんだし、花園も居るから一緒に行こっかなって」
「はぁ?何でアンタと…」
「いいよ!行こう行こう!」
「えっ、ちょ、ゆめ?!」
「早く行かないと楽器吹く時間が短くなる」と言ってあたしの手を引っ張るゆめ。
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入学式から10日ほど経って、クラスにもだんだん馴染んできた頃。
今日から3日間部活動の仮入部が始まる。
勿論、あたしとゆめと黒川は吹奏楽部。
というか仮は要らない。
近くでは「どこ行く?」とか「俺は帰宅部~」とか何とも学生らしい会話が聞こえる。
「凛ちゃん!行こう」
「あ、うん。ちょっと待って」
ちょこちょこと自分の席から小走りできた小動物みたいな可愛いゆめが、あたしを迎えに来てくれた。
癒される~。
「うふふ、楽しみ!何人くらい行くのかなぁ」
「お待たせ。行こっか」
「うん!」
そういって席を立った時、背後から人の気配がした。
「うわっ!!」
振り向くとそこには黒川の姿が。
「人をお化け扱いすんなよ」
「無言で立ってるからでしょ!」
「ホントに仲良いね」
「「良くない/良くない!!」」
「ハモってるよ」
全く…何でコイツと仲良くしなきゃなんないのよ。
「ところで黒川、あたしに何か用?」
「どうせ行くとこ同じなんだし、花園も居るから一緒に行こっかなって」
「はぁ?何でアンタと…」
「いいよ!行こう行こう!」
「えっ、ちょ、ゆめ?!」
「早く行かないと楽器吹く時間が短くなる」と言ってあたしの手を引っ張るゆめ。