「マジ?」

「まぁ悪くはないと思うけど」



というより…。




「何でこんなに人だかりが凄いの?!」

「さっきから皆あたし達のこと見てるよね…」




あたし達の周りには、茶髪だったり、目がバサバサしてたり、香水がプンプンだったり…。

つまりギャルと呼ばれる女子達が居た。





「あのぉ…黒川聖くんだよねぇ?」




いかにも遊んでます感が漂うケバい女子が黒川に話し掛けていた。




「そうだけど?何?」

「もし暇ならあたし達と遊ばない?」

「んー…今日は用事があるから無理」




周りの女子達数人が「えぇ~」と不満げな声を上げた。





「また機会があれば誘って」





その断り方が何ともイケメンだ!!!!






はっ…そうだった。

コイツかなりのイケメンだったんだ。



さっきから痛いほどの視線を感じていたのはそれのせいだ。



イケメンとやらは大変ですな。