Fisの音が君に伝わるまでの時間

「あっ、それと!今日はいつもより1時間早く下校しなきゃならないから、そろそろ帰る準備してて」

「わかりました!」



「ついでに戸締りもよろしくね」とあたしに向かってウインクしてから走っていった先輩。







可愛い~!!!!


…じゃなくて。






さっさと楽器直さなきゃ。







「あっ…」

「どうした?ゆめ」

「今日用事があるの忘れてた!どうしよ~、今からだと間にあわないかも…」

「だったら俺達が片付けとくから、花園は先帰っていいよ」




「ごめんねー!!」とすごい全速力で帰っていったゆめ。






「何イケメンなことしてんの」

「俺は優しいから」

「どこが?」

「全部?」




ダメだ、この人もう人間じゃない。







「さっさと手ぇ動かせ」





コイツの一言一言に腹立つんですけど!









黒川にイライラしながらも、せっせと片付けていた凛であった。