「死ぬかと思った……」と青白い顔のゆめ。




「恭子~、話あるからちょっと来て~」

「はーい!じゃあそういうことだから、その辺の譜面漁って適当に吹いてて!」

「はい」




そういって藤崎先輩は部屋を出ていった。







「うーん、どれ吹こっかなぁ…」

「これなんかどう?」



ゆめが出してきたのは一昔前に流行ったドラマの主題歌だった。



「その曲やったことあるわ、俺」

「あたしも」

「あたしもなんだ~♪」

「じゃあ3人でやろーぜ」

「いいね、やろうやろう!」

「とりあえず軽く音出ししてからだね」










「終わった?」

「準備万端だよ!」

「じゃあやろっか。誰がカウント取る?」

「俺がやる」






あ、何か意外。




こういうのやらなさそうなのに。