Fisの音が君に伝わるまでの時間





仮入部、というより部活が終わってあたしは黒川の野郎と帰っていた。





どうやら奴はあたしの隣町に住んでいるらしく、帰り道が同じで一緒に帰っている。







「やっぱり全国大会出てるとこは雰囲気が違うよな」

「そうだね。聞いてる限りでも練習ハードだよね」

「だな。でもすっげー楽しみ」




横を歩いているだけでも、その気持ちは楽しみなのは伝わってくる。





「1年多かったらオーディションだよな」

「だね…」




何てったってイケメンな櫻井先輩が居るんですから。


少なくとも5人くらいは先輩目当てで入って来る。






それに1年が仮に30人入ってきたとして、2年生が25人、3年生が23人の計78人になるわけだからどの道オーディションは確実。