そして、準決勝の日。


桜川高×杉崎高


試合開始前、学校全体で応援に来た桜川の生徒はクラスごとにスタンドに座って見ることに。


相手の杉崎高もたくさんの応援が来ていて、準決勝なのにスタンドはいっぱいだ。


絵美と一緒に座っていた私は、誰かに肩を叩かれて振り返ると、


「咲原さん、ここいいかな?」


「水内くん…」


水内くんが、私の隣の空いてる席を指差してそう言ってきた。


「いいけど…」


「ありがとう、じゃぁ」


私はこないだ水内くんに言われた事を思い出し、あまり愛想良く出来ずにいた。


「ねぇねぇ、何か二人あれから仲いいんじゃな~いっ?」


「なっ…何言ってんの絵美っ」


慌てながら私が言うと、水内くんは余裕の笑みを浮かべながら口を開いた。