私は、カイの表情を盗み見ながら話した。


「疲れてるんじゃない?大丈夫なの?」


「あぁ…今日で答えたな、けど…どうしても今日が良かったから、おまえと話すの」


カイはニヤッとしながら私をチラッと見た。


普段はムカつくそんな態度にも、今日は何だかドキッとしてしまう。


何よ…今日のあんたは、何でそんなに私をドキッとさせるのよ…。


そして私達はグラウンドに降り、マウンドの方へ向かった。


私はカイから少し離れた所に立つ。


「それで話ってのはさ…」


「…うん?」


私はドキドキしてしまい、まともにカイの顔を見られなかった。


けどカイは意外な事を口にし出した。


「話ってのは…おまへの文句だっ」


「……はぁっ!?ちょ…何よ文句って!?」