そして、二人で教室を出て行った。


「ゴメンね?咲原さん」


「えっ?水内くんが謝る事なんて何もないよ、さっ行こう?」


「そうだね…」


そして私は、水内くんと一緒に学校を出ることに。


「咲原さん、良かったら公園で話さない?」


「…うん」


そして、私達は公園のベンチに座った。


よし…ちゃんと水内くんに言わないと。


決心して話そうとすると、水内くんが先に口を開いた。


「野球部、次は三回戦目だね?」


「えっ?あ―うん」


「次の日曜日が試合だね?」


「うん確かそうだったね、日曜日だし水内くんも行くの?」


「いや僕はその日は行かないよ、咲原さん…その三回戦目の日曜日僕と会ってほしいんだ」


「えっ?日曜日?だってその日は…」


私が戸惑いながら言うと、水内くんは平然と続けた。


「うん、分かってて言ってるんだ…同じ試合開始の時刻に僕はここで待ってる」