「合宿今日からだから、今日は早めに切り上げるんだって、彼から聞いたのっ」


「あ~そうなんだ」


“彼…”そうだよね
二人は付き合ってるもんね、当たり前だよね。


ちょっとビックリした。
でも上手く行ってるみたいで、本当良かった。


「終わったら、タオルとジュース渡しに行って、合宿所に入るまでの間一緒にいてくれるって約束したんだっ」


「そっかぁ、良かったね絵美」


絵美嬉しそう…。


「絵美は本当偉いよね?幹野くんの為に…そのいろいろ頑張ってて」


「え~そんな事ないよ?彼の為っていうか…自分がしたいからしてるの、だから全然苦じゃないの」


「そっか…そこまで言い切るなんて凄いよ絵美、私は誰かの為にそこまでできるか…自信ないかも」


そんな事をボソッと言うと、絵美は私の肩をポンッと叩いてきた。


「何言ってんのよ宇美、いろいろすればいいってもんじゃないし、それにそばで応援してもらう事が一番嬉しいと思うよ、きっと」


「そっか…ん?応援って?」