「ヒマだったら明日、駅に1時に来いよっ」
「えっ?…本気なの?」
「来ればわかる」
「……っ」
「それじゃっ」
「あっ、ちょっと!」
それだけ言うと、カイは一平くんのいるコンビニに入って行った。
何なのよ?アイツ
相変わらず自分勝手なっ…。
本気で明日デートなの?
とまどいながら、私は家に帰る。
カイとの事が気になって、せっかくの夕飯とケーキにもあんまり食欲がわかなかった。
ーー
そして、次の日のクリスマス。
「…ヤバイ、ほとんど眠れなかった」
案の定なかなか眠れずに、私は起きて取りあえず支度をする。
こっちの服の方がいいかな…あっ…でもこっちの方がいいかなぁ?
………って、
何してんのっ私!?
やめやめっ!こっちでいいやっ。
私は、手に取っていたワンピースじゃなく、結局パンツスタイルに変更した。

