「て言うか、お前らも手伝えよ。授業受けれないだろ。」
「OK!任せとけ!」
「誠が言うならしかたないな!」
はあ、俺はため息を落とした。


あっつい。蝉黙ってろよ。
「よしっ。これでいいとして、まこっブフォ」
悠の言葉が途中で途切れた。
「おい、また、抱き着こうとしただろ。今は、駄目だって、言ってんじゃん。」
「あ〜、ありがとう凛。お前、後でアイス奢るよー」
「まじでか?!」

「てか、お前ら何でここにまた、戻って来た?」
「戻って来たら悪いか?」
悠が涙目でこっちを見ていた。
「いや、ただ不思議なだけだよ。こっちに戻ってるって知られたら怒られるだろ。」
「……」
悠が黙った。凛の方を見ると凛も視線を落とす。
「まぁ、離したくないなら別に話さなくていいよー。そんなに気にしてねぇから、な?」
「うん。ありがと。いつから話すから」
「おう」

「なぁ、お前らこの学校のこと知ってる?」
「「同じだろ?」」
ハモるなんて、マンガの世界かよ、なんて、俺は心でそう思った。

「あ〜、この学校人数が少ないじゃん?だからさ。数えられるくらいだし。」
「あぁ!えっと、一学年一クラスで」
「一クラス多くて、30名だった?」
「あぁ」

そう。俺の学校は、人数が少ない一学年一クラスの多くて30名というとても小さいのだ。
沖縄県の離島で、船や飛行機を使って本島や内地に行ってる。
だけど、全く沖縄の何処にあるか分からない。
この島は、船で働く人も、飛行機を操縦する人も移動する時はどこかに向かっても、
必ず向かってる先に着くのだという。
全くもって不思議だ
この島の名前はそこからとれて、
不思議島 と言われてる。
初めて聞いた時そのまんまかよ。って思った。