ミィーーンミンミン ミィーーンミン

まだ、五月だというのに、暑苦しい中セミが鳴いてる。教室の中はもっと暑くなりむさくるしい。
そんな中、私のクラスに双子の転校生がやってきた。その双子の転校生に今は抱きつかれている。もっと暑い。
「いい匂いスルー!!!!」
「変わんないこの匂い!落ち着く!!」
この2人は、グリグリと頭で私のお中を押してくる。何でこうなった。俺も知るか!


三十分前…

ガララっ
ドアが開き、先生が出てきた。
「おーい、みんな席に付けー。」
先生に言われみんな急いで席に付いた。
「はい。じゃあ、出席…をとる前に、昨日も話したと思うが今日から、お前らに仲間が増える。仲良くしろよな〜」
そう言うと、先生は、ドアの外で待っているだろう転校生を呼んだ。
「もう、入っていいぞ。」

先生の後に、男の子と女の子が入ってきた。
確か、双子の男女って言ってたような気がする。

「はい。じゃあさっそく自己紹介から、始めるかー。ん。よろしく。」

先生が、そう言うと、双子の2人は、はいと答え自己紹介を始めた。
「初めまして。
今日から、このクラスに転校して来た
望月悠と、」
「望月凛です」
「俺たち、2人ともテニスが得意で」
「好きなことは、本を読むこと
そして、ゲームやアニメを見ることです」
「「一番はBL、百合を読んだり、聞いたりすることです。よろしくお願いします」」

と言って、彼と彼女はニッコリと笑った。

「「「「・・・は?・・・」」」」
クラス全員の彼等の自己紹介が終わって
の第一声だった。

「はーい、じゃあなんか質問ある人ー」
先生は、驚いてる生徒をよそに質問あるかと聞いてきた。
まだ、みんなは、状況についていけないようで唖然としていた。 こんな感じ↓
(・Д・)
正直言って笑える。

まぁ、それも少しの間
「は、ハイ」
と、手を挙げて声を出したのは委員長の
山城心菜だった。いつものように、ツインテールで元気な子だ。

「えっと、2人の言う、BLと百合って何ですか?」
みんなの視線が、委員長へと向けられる。
多分、みんなが聞きたいことだったのだろう。
悠と凛は、2人で目を合わせてまた、こちらを向いた。

「BLは、簡単に言うと、BoysLoveの略
男性(少年)同士の恋愛(同姓愛)を題材とした漫画や小説のことだよ。」
「百合はね、BLと同じで、女性(少女)同士
の恋愛(同性愛)を題材とした漫画や小説
だよ。でも、作品によっては、女性(少女)同士の友情をえがかれてるのもあるよね。」
「あぁ、girl'slove略してGLって言うしね」
「おっけ?」

2人は、満足したようにニッコリと笑って委員長の方を向いた。
「う、うん。」
委員長はまた、唖然として席に着いた。

「んじゃ、他にしつもーんあるひとー」
先生は通常運転だな。
みんなは2人の説明で、もっと騒然としている。
「何なんだよ。お前らしつもんねーの?
じゃあ、お前らの自己紹介っても時間ねーから、名前と好きなことだけ答えろな。」
みんなの声は小さくはい。と答えてた。

「じゃあ、委員長の山城から順に机の順のよろしく。」
それから、みんなの自己紹介が始まった。
みんな委員長の自己紹介から始まって、落ち着いたのか、みんな普通に自己紹介をしていた。なんてことを考えてるうちに、自分の番になっていた。

まぁ、最後だからね。そして、俺は、椅子を引いて、立ち上がった。
「えーと、松野誠です。好きなことは色々です。」
「お~い、松野、なんか具体的に言えよー」
って言われてもね

すると、先生が転校生の悠と凛を見た。
2人は、肩を震わせ下を向いて表情が読めなかった。
先生やみんなが慌てていた。
「お、おい、大丈夫か?」
先生が聞くと、2人は顔を上げた。
2人の顔にみんなびっくり!(俺も)なんと、泣いていた。
こんな感じ↓
(╥﹏╥)(╥﹏╥) !!(゜ロ゜ノ)ノ"

「誠ーーーーーーーーーーー!!!!!」
2人は、俺の方に走ってきた。
いきなり怖っ!!!!
俺は、椅子から転げ落ちて、床とくっついてる。頭打った。

そして、今に至る。
「誠!久しぶりー!ハァ、メッチャいい匂い!!」
「何処に行ってたんだよ!探しだんだぞ!」
「お前ら…ありがとう……ってなるかア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!痛いんだけど!?会ってスグ抱きつくなって前にも言ったよな!?」
「「(๑>؂•̀๑)テヘペロ」」
「馬鹿か?!可愛いくねーんだよ!みんな反応に困ってんじゃん!!早く前に戻れ!!」
「「(・д・)チッ」」
「はい、もう近寄んなよ。今のでイラつきました。」
「「ごめんなさいーーー!」」
「早く戻れ!」
2人は、トボトボと前に戻っていった。
全員が驚いてんじゃん。

今日は、ちょっとダメそうだな。
「えっと、松野はこの2人と知り合いか?」
先生が聞いてきた。
「まぁ、そうです。」
「そうか。じゃあ、自己紹介も終わったし席だけだが」
まさかと思うがと、思った瞬間先生は、告げた。
「望月2人は松野の隣だ。松野よろしくな」
やっぱりか。
「じゃあ、先生は、ちょっと会議行ってくるから、1限目の準備して望月達の席作ってくれ」
と言って、先生は出ていった。
本当に自由だな。
「さてと、席を作るか…」

俺は、席を立とうとしたら、クラスのみんなが俺の所に走ってきた。

ダダダダダダダッ

俺はびっくりして、後ろの窓に背中をくっつけた。
「あ、あの!松野、くんってあの2人と仲いいの?!」
みんなの代表の様に俺に聞いて来て委員長が悠と凛を指をさす。さしてはいけないのだが。
「う、うん。」
「いつから!?」
「いつからって、言われも急には…」
「あ、ごめん!」
と言うと、みんなが少し離れる。
「その話は、後でいいかな?2人の机用意しないと」
俺がそう言うと、みんながそうだね。と話あっていた。またね。と言いみんなが自分の席に戻っていった。いや、手伝わない?
まぁ、スグそこにあるから良いんだッッッ

「誠ーーーーーー!!!」

俺は、また、前に倒れた。後ろを振り返ると、満面の笑顔で抱きついていた。
「あ、の、さ!勢い強いの!その前に抱きつくなって!」
「えーー、でも、我慢したよう!」
「そうだ、そうだ!!」
「何が、そうだそうだ!だよ。いったいんだって!」