お客様は神様でした。

次の日の朝


「ねぇ、カズキさん。怒らないで?怒ったらせっかくの顔が台無しよ?」

マリスは不安そうな顔で言ってきた。
顔は可愛いのに、、、
性格がなぁ。俺はため息をついたあと返事をした。

「怒ってねぇよ。ただお前がお酒の神って事にガッカリしただけだ。」

「怒ってなかったのね!よかった。さ!バイトに行きましょ!」

マリスは安心するとすぐ調子を戻す。
今なら聞ける。そう決心して聞いた。

「なぁ、お前なんでお酒の神になったんだ?」

「どうしたのよ、急に。頭壊れたの?」

「そんな事ねぇよ。ただ聞きたかっただけさ。」

マリスは一呼吸置いてから話し出した。

そうね。私がお酒の神になったのは勉強が嫌いだったからよ。神は15歳になると学校に行かないといけないの。そしてそこで勉強して正式な神になるの。エリートになると水の神、大地の神、宇宙の神などがあるわ。

でも勉強が苦手だった私は親が酒屋だったから継いだのよ。


「え!?継げるの!?神って。」

そうよ。人間界でも神主は子供が継ぐでしょ?
それと同じよ。

「じゃあ今は酒屋やってんのか?」

それが、、、潰しちゃって。

「は!?やっぱりお前貧乏神じゃねぇか!」

違うのよ!!クレーンゲームに使ったら無くなったのよ!!

「それが原因じゃねぇか!!」

それで借金作ったから旅行会社に就職したの。
そして、、、

「俺が一人目のお客だったわけか」

そーゆこと。

「でもな、お客ってのは無理やり旅行させるもんじゃねぇの!」

「分かってるわよ!そんな事!でもお客こないんだもん!」

「お前みたいなやり方で客なんか来るか!!」

「人間のくせに言ってくれるわね」

こうして、神対人間第2Rが始まった。