その瞳が光を灯す時



中学一年生の時、仲の良かったミッちゃんが万引きした。


ディオールの香水。

当時みんなが憧れていた。


そんな香水をミッちゃんも付けたかったらしい。


下を向いて歩いてきたミッちゃんに、あたしは早足で近寄って

「どおだった?!あった?!香水」

鼻息荒く興奮気味に詰め寄った。