そのコートの向こうで、君が待ってる。





乗り換えのために歩いて移動していたら
前に何人かの見覚えのある影が揺らめいていた。






うちの学校、東大和中学のロゴが入った
シャカシャカを着てる。
誰かと確認する前に楽しそうな笑い声が
その場に響いた。






それをみた瞬間、回れ右をして
帰りたくなった。








あの子達と、同じ服を着ていることがすごく……
なんだか、情けなくなった。
同じ服を着てるのに、
決定的な差がある、コートの中と外の関係。






練習するときには、
ネットの向こう側にいる、
憧れのところにいる人たち。






ネットをくぐれば、
その場所には行けるのに、
そこに行くのは本当に難しい。







少なくとも、この距離じゃ
いつかいることはバレる。
だからといって、
あそこにハイテンションで入っていく
鈍感さも勇気ももちあわせていない。







休み早々、嫌な予感しかしなかった。







その予感は、いいのか悪いのか。











素晴らしい音をたてて、命中した。