そのコートの向こうで、君が待ってる。




「風華、郁、夏希じゃあねー」






軽快な足取りで、コートに
入ってるメンバーは楽しそうに笑いながら
横をすり抜けていく。





「だから、あそこはどうにかしないとー」






バレーの話だ。
……いいな。






この3人みたいな、
禁忌な感じはないし、
バレーをちゃんとやろうという意識がある。









ちゃんと、向き合ってる気がする。









そこの一員になりたくて、
あそこにいたくて、でも
それが出来ない理由。









それは、私にはまだ分からなかった。










私は、自分が思っていたより
ずっとずっと未熟だった。
何も分かっていなかったんだ。