見えない君と、見せない僕と。

栞里side

信号を渡ればすぐに家に着く!

私は横断歩道を渡った。
いや、渡ろうとした。


低学年の男の子達が、
猛スピードで向かってくる2tトラックにはねられそうになっている。


「!?」

咄嗟に体が動いた。

自らを忘れて。



そこから先は、何が起こったかすぐには理解出来なかった
身体がズキズキと傷んだ。


あはは、自分がはねられちゃった。


なにかに引っ張られるような感覚がした。
最後に見たのは、ざわざわと騒いでいる近所の人達と、静かに涙を流す母の姿…



そこでまるで糸がプツン、と切れるように、意識が途切れた。