「夏希ですよね...何で此処に?」
「いや、あの、私も聞きたいです。」
優馬と私は頭にハテナマークが浮かんでいる。
それを見ていたエミちゃんは
「え!?なに知り合い!?」と興奮している
「と、取り敢えず...またよろしく?だよね」
「そ...うですね」
「ねぇ、状況が全くわからないんだけどさ!
二人ってどういう関係?」
エミちゃんが興味津々の目で聞いてくる。
だから私は説明した。
前は幼なじみだったこと、
引越しで離れ離れになったこと、
そして、何故か再会したこと。
その事を伝えた。
「わぁ!!それは運命だよ!すごい、すごい!」
伝えた途端エミちゃんが騒いで、丁度入ってきていた先生に叩かれていたことは秘密。
なぜ、優馬がここにいるの?
など、色々聞きたかったけど先生が来たら何も聞けない
「初めまして!俺は一年一組の柿田 幸だ!
気軽にこーちゃん先生と呼んでくれても良いぞ」
如何にも、熱血そうな先生だ。
きっと担当は体育...
「担当は数学だ!」
その体と顔で...数学はないよ。
嘘でしょ。
「それじゃあ、3年間よろしくな」
この速水高校はクラス替えが一切ない。
他のクラスとは勝手に仲良くなってね...という仕組みだ。

