私と君は幼なじみ




新しい制服に腕を通す。

「寒い...」




まだ、冬の寒さが残っている春に

私、霧野 夏希は速水高校の1年生となります。





中学の卒業式からと幼なじみと離れることになってから、


3週間。



時は待ってくれなくて、ただただ時間が過ぎていくだけ。



幼なじみの熊川 優馬とは生まれた時から一緒だった。

双子、と間違われるほど



幼なじみの男女は小学校高学年くらいから離れていくのが普通だけど、私達は違った。

「いつも隣には優馬」それが当たり前だった




優馬にいつも守られていた私は
今日からは自立しないといけない


「頑張らなきゃ...」

不安な気持ちもありながら、そう意気込んだ