「ねぇ。」

「なんだ。」


突然なんだと言うのだろう。

でも、俺はなんとなく察しがついた。

シノと俺の距離はお互いが手を伸ばせば届く。
そんな微妙な距離だった。


「私がさ、そんな素直に降参なんてすると思う?」



こ、こいつ......ッ



「お前、何言って...」





ポチ__





「アハハハハハ、ちょーウケる。

ごめんね、もーすぐこの建物ごと爆破するから」



た、建物ごと?!?!

し、シノが死んじゃう!