「あの!名前なんて言うんだ?」

赤髪君がこっちを向いて真剣な眼差しで言ってきた

『えっあっそうね自己紹介がまだだったわね
白鳥姫ですよろしくね?』

「よろしく!俺は雪村 昴(ゆきむら すばる)
だ!昴でいいよ!」

『えぇ昴よろしくね?』


「あっあの!俺は!霧崎 優(きりさき ゆう)です!よろしくお願いします!」

さっき昴が抱きついていた男の人が自己紹介をしてくれた

『えぇよろしくね?ゆうって素敵な名前ねどんな字なの?』

「やさしいです!」

『そう貴方にぴったりな名前ね』

「ありがとうございます!」

ふふっ元気ね〜ってそんなことよりも

『敬語だなんて寂しいな』

せっかく仲良くなれたのに敬語だなんて寂しいわ

「えっでも!昴さんたちの友達ですし!」

「まぁまぁー優いいじゃない!姫もそう言ってることだし!」

っと美幸が言ってくれた

「お前な!簡単にそういうな!お前はもともと!姫さんの友達だったから敬語じゃなくても良かったんだ!」

美幸には敬語じゃないんだ

『寂しいものね泣』

ポロポロ

「姫ちゃん!あっどぉしよぉ〜!えっとぉ〜いないないバァ〜!」

そう言って慰めてくれる花蓮

それでも涙は止まらない


「あのっ!飴食べますか?」

「クッキーもありますよ!」

「姫さん!プリン食べましょう!一緒に!」

周りで見ていた子達が慰めてくれるけど

『見んなも敬語なのね泣』

ポロポロともっと涙が出てきた

ガチャ

「何だ?何かあったのか?」

爽他がやってきた

「爽他ちょうどよかった!姫を泣き止ませるの手伝え!」

「えっなにがあったんだ!?」

焦っている二人を見てもやっぱり涙は止まらない

『敬語は寂しいわ泣』

「姫泣き止んでー!」

『美幸だけずるいわ』

「そんなこと言われてもー!」