残虐姫

そして帰り道

「このアイスおいしいー!」

「いいなぁ〜私も欲しい〜」

「じゃあ一口交換しよ!」

「うん!」

ふぅ〜暑いわ

手に持っているミネラルウォーターのペットボトルはもう一滴も残っていない

もっと買っておけばよかったな

「雅も食べる?」

『遠慮しとくわ。バーベキューで食べれないといけないから』

「あははぁ〜よっぽど楽しみなんだねぇ雅ちゃん」


うっ

『だってこんなに大勢でするの初めてだもの』

「雅は秋と久留美と樹里と私しか友達いなかったからねー」

「そうなのぉ〜?だったら今日はいい思い出にしようねぇ〜!」

『うん!』

これぞ!青春ね!

青春は一度しかないもの!最高の青春にしたいわ!

「あっ着いたよー」


「わぁ〜美幸ちゃんの家って大きいねぇ〜!」

『久しぶりね来るの』

「えっへん!もっと褒めてくれたまえ!」

『そんなことより早く入りましょう暑いわ』

「えー!もっと褒めてよー!私褒められること滅多にないんだからー!」


自分で言ってて悲しくないのかしら

私だったら悲しいわよ

「あははぁ〜後で美幸ちゃんの褒めパーティー開いてはげるから入ろうよぉ〜」

「えー花蓮までー」

「だってぇ〜もうすぐ雅ちゃん溶けそうなんだもん」


「あっ!本当だ!雅は暑さに弱いもんねー」

はぁー昔から暑いの苦手なの克服しようとしてもダメだったからなぁ

逆に熱中症になることが多かったし…

「姫ちゃんも暑さに弱かったのぉ〜?」

『いいえ姫は寒さに弱かったわ』

「そうそう二人とも季節が逆だから皆んな双子なのに逆って面白いって言ってたよねー」


うっまぁ確かにそうだけど…

「まぁそんなことより入ろ入ろ!」

ガチャ

キーーーー


「お嬢お勤めご苦労様です」

「うん!黒ちゃんも暑いのにご苦労様でーす!」


「わぁ〜時代劇みたいだね!」


?時代劇にそんなシーンあったかしら?
あんまり見ないから知らないだけかな?

「雅みんなもう集まってるんだってー!客間に行こー!」


『えぇわかったわ』


ガラガラ

『お邪魔します』

「お邪魔します」

「ただいまー!」


美幸が先頭に歩き後から私達が歩いて行く

っとその時