「ピンポーーーン!大正解!そのとおりー!」


シーーーーン


「エェーーーーーーー!」

「花蓮?」

「姫ちゃんっておねいちゃんいたのぉ?教えてほしかったぁ〜!」


「うんいるんだけどでも雅は…」


「雅はー!死んじゃったんだよ」

えっ

聞き間違いかなぁ?


今なんて


「だーかーらー!死んだんだってば!」


「なんで…」

「そりゃー白鳥財閥となれば命ぐらいは狙われるよー!」


そんな

「そんな軽々しいものじゃないでしょ!たったひとつの命なんだよ!」


美幸ちゃんが怒鳴った

姫ちゃんの顔を見ると涙を流していた

「姫もなんとか言いなよ!あんなこと言われてるんだよ!あんなにお姉ちゃん子だったじゃない!」


「ぷっあははははー!笑わせないでよー!もう〜!面白いなぁ君達はー!」


「何が面白いのよ!」


「何が言いたいんだ」

爽他君が金髪美人さんにすごく睨んで言った


「だーかーらー!幼馴染のくせにわからないのー?じゃあ教えてあげるよー!白鳥姫の正体を!」

「姫ちゃんの正体?」

どういう事だろう。私頭がこんがらがってきた


「そうそう!みんな気になってたでしょ!だってこんなに強いだなんてアリエナーイ!って!」


「確かに思うけど…姫は姫よ!」


「クックックッおもしろ〜い!この人が姫だって言いたいのー?馬鹿だねー!君馬鹿だねー!」


ハッ!美幸ちゃんが悪口を言われている!

ダメだよ!


「人は馬鹿でも!真面目に生きていけるわ!確かに美幸ちゃんはおバカさんだけど!とっても〜!優しいのよぉ〜!」


「花蓮もういいのよ…」


「クックック!あははは!余計傷ついてるじゃん!君天然だねー!」


えっ!

「ゴッごめんねぇ美幸ちゃん…」

「謝らないで本当のことだもの」


そうやりとりしていると



『おい。』


「んー?何ー?」

『行くぞ早く乗れ』

「ほーい!」


「えっ!待って!」

「またねー?」

「姫!!」


そうみんなで叫んだけど姫ちゃんはバイクで走り出していった


あの時の姫ちゃんは涙は流していなかったけれど凄く悲しそうな目をしていた