ザーーーーッ


私は今美幸が何を言ったのかわからなかった

私が黙っていると美幸が

「どうしたら白鳥姫になれるの?」

美幸の顔はとても悲しそうな顔をしていた

『私は美幸のままがいいよ』

「私自分のことが嫌いなの。変わりたいの」

みゆき…

『私は美幸のことが大好きだよ。』

「何処が?頭は悪いし、性格も悪いし落ち着きもないし、これといった特技もないのに…ずっとずっと思ってた。白鳥姫になりたいって」


『ごめんなさい』

バッ

私は美幸を強く抱きしめた

「姫?」

『ごめんね。美幸がこんなにも悩んでいるのに私…きずいてあげることすらできなかった』

ずっと抱きしめていて数分後

「どうして私と親友になったの?」

『私は美幸を見た時とても明るい子で羨ましかった。その時は雅とも会えない事が多くて寂しかった。そんな時よ話しかけてくれたのは美幸のおかげで毎日が楽しかったわ』


「本当に?」

『当たり前じゃない。私はあの時の事を忘れた事なんてないわ』


「嬉しいなぁ」

こんな風に本音で話せる人は私にはいなかった
いつもいつも私自身を見てくれなかった
でも美幸は違った。Blackのみんなも違った

『私は今がとても幸せよ。美幸は頭が悪くても誰よりも優しいし、特技は色んな人を笑顔にしてしまうし、性格も私は好きよ』

「ありがとう。私も姫のことが大好きだよ」

よかった。仲直りができたわ

『帰りましょ?みんなが待ってるわ』

「うん!」

ザーーーーッ

ズキッ

クラッ

まずい

バタッ



「姫!」


最後に美幸の焦り声が聞こえてきた