次の日、林田くんは電車にいなかった。

この2ヶ月くらい毎日一緒だったから急に寂しい。

風邪かな。

ただの遅刻かな。

大丈夫かな。


ふと気づいた。

林田くんのことばかり考えている。

愛歩と雪ちゃんの言葉が頭をよぎる…



いや、友達が急に来なくなったら心配するのは当然だ。

私は頭の中に浮かぶ2文字を振り払うように電車を降り、勢いよく学校に向かった。