こんなことがあってから、私は、男子の言葉に過剰反応を起こしてしまうようになってしまった。
歩の言葉が目に入り込んできて、よみがえる恐怖で一時間泣いたのだった。
そして、目が腫れて泣き止んだ頃、歩にLINEの返事を返した。

「歩、ごめん、私、今の言葉であなたのことを好きと思えなくなりました。だから、できません。」

「いいよいいよ!」
意外と、軽く終わった。

そして、6年生から募ってきたこの想いを捨てた私は、好きな人が心からいなくなった。

3歩目。好きの想いを振り切った。