1年前の夏休み。私は、ノースリーブのワンピースを着て公園で木登りをしていた。
ある若い男性から木の下から声をかけられた。
「綺麗なワンピース着てるね。降りてきて話さない?」
知らない人だったけれど、話すくらいならいいかと思ってそれから、公園のベンチでたわいもない話をしていた。
10分ぐらい経った頃だろうか。男性がいきなり黙り始め、まわりを見渡していた。
気になり、尋ねてみた。
「どうしたんですか?」
「…ねぇ、君、いい身体してるよね。」
「え!?」
そう言った瞬間、肩を掴まれ、ベンチに押し倒された。
「やめて!!!やめてってば!」
必死に抵抗し、その男性の顔に蹴りを入れたのだが、、男性は余計に強く肩を掴んだ。
「死にたくなければ大人しくしてろ。」
「やめてーーーー!!!!!」 

「六花!?大丈夫!?」
近所に住んでいる中1の女の子、本宮愛美ちゃんだった。
「お前、何やってんだ!!!」
今度現れたのは、愛美ちゃんの彼氏、大木朝陽くんだった。
こうして、私は、レイプされることなく、助かった。
その後、震えが止まらなくなった私を愛美ちゃんと、朝陽くんは、ずっと抱き締めててくれた。