ある日、佐奈と、由理菜から、声をかけられた。

「ちょっといい?話したいことがあるから空き教室に来て。」
「うん。」
嫌な予感はした。だが、こっちも逃げるのはこの人達と同じだと、そう思ったから、だから、逃げないで、向き合おうと思った。

教室に入ると、佐奈と、由理菜に前に立たれ、嫌な予感は当たってしまった。
「ねぇ、あんた、なんで私らに指図するの?」
「ふざけないでよ。先輩を使えば、私がビビるとでも思ってるの?」

「実際、ビビってるからこんな低レベルなことしかできないんじゃないの?」

「はぁ!?ふざけんな!」
ドンッ

私は、突き飛ばされ、黒板の端に耳を打って、耳を切ってしまった。