ヲタ×2

16:45
バスに揺られながら、窓の外を見てると、仲良く手を繋いで歩く、恋人らしき2人組を見た。
私は、生まれて15年間、初恋がない人生を歩んで来た。
男子からの告白は、小学校に1回に、中学に1回の、合計2回された。
もちろん、2人とも、断った。
小学校に告白された子は、話したことがあまりないし、顔と、名前知らない仲だった。
中学に告白した子は、小学校は違うが、顔が良いと有名な男子だった。
でも、私は顔が良いからと「OK」するような人じゃないし、彼も、顔と名前しか、知らない仲だった。
だが、彼は、しぶとい人だった。
何回か、断ってるのに、「素直になって良い」だの、「強がんなくて良い」だの、訳の分からんことばかり言ってくるよので、彼はプライド高いと言われてるのを、風の噂で聞いたので、思いっきり、けなしてやった。
そしたら、彼は、半泣きしながら、どっかへ行ってしまった。
あれは、傑作だった。
そのあと、よくつるんでた(今もたまに遊ぶ)友だち2人に話したら、大爆笑してた。
そういえば、大郷は確か、彼のこと好きだったらしな、あの後、大郷と彼はどうなったんだ?
《次は、西山高校前、西山高校前でございます。お降りの方は、(以下略)》
と、アナウンスが、鳴ったのでボタンを押して、止まるのを待った。