8:10
教室のドアを開けて、先にいる3人グループに挨拶をする。
「おはよ〜、鈴華、梢に桜」
と呑気な挨拶をすると、
「おはよ〜、弥月」
「ゲーム進んだ?やっちゃん」
「桜さんちゃんと、挨拶してください。おはようございます。弥月さん」
と、次々に挨拶の返事が、返ってくる。紹介しよう。
私を呼び捨てで呼ぶのは、鈴華。
ぱっと見はギャルだが、いい奴なので仲良くなった。
次に、挨拶もなしにゲームの話をふってきたのは、桜。
明るい性格のため、クラスのムードメーカーって奴の人。
次に、桜に注意したのは、梢。
しっかりもので、頭もいい優しい奴。
クラスのマドンナ的な人で、彼氏あり。
桜と梢は、鈴華の中学校の時同級生で、鈴華からの紹介で、知り合った。
「こずやんは、固いよ〜、ねぇ、スズッチにやっちゃん」
と言う桜に、
「そっ、そんなことありません!!そうですよね!!鈴華さん!!弥月さん!!」
真っ向から反対する梢。
「いーやー、うちらに同意を求められても・・・」
と目をそらす鈴華。
「コミュニケーションを取るなら、挨拶は、必要なんじゃない?」
と私は適当に言った。
「あらりゃー、また弥月戦国時代のテレビ見てたでしょ〜、夜遅くまで」
と鈴華の一言に、桜が食いつく。
「夜遅くまで起きてると、肌荒れるよー」と桜の呑気な注意に、私は、右耳から左耳に流して寝ようとすると、
「もうすぐで、先生来ますよ」
と言う梢。
言うことは、みんなばらばらだが、いざと言う時には、役に立つ友達だ。