Situation~掲示板…~

あえて、深い所まで言わずに、そこで黙った。




確かに、坂田は髪が長く、今風ではなく黒くして、ストレートで、

顔立こそ、少し日本人離れをしていて、北欧風だ。




「橋口、俺ちょっとあの子に聞きたいことがあるんだ。

 ここでちょっと待っていてくれるか?」




僕は橋口を、列の一番後ろに並ばせて、一人で坂田の所に行った。







「どうも、初めまして、君が坂田さん?」




「キャァ~バスケ部の結城さんよ。なに、香織知り合いなの?」




何処ともなく、うるさい声が聞こえたが、そんな僕は有名だったのか、

自分でも驚いた。




「知らないわよ。あっどうも初めまして、私が坂田ですが、何か?」




「あぁ~急にごめんなぁ~、職員室の掲示板を見たから。」




「あっそうなんですかぁ~、ありがとうございます。

 で、貰ってくれるんですか?」




「いやぁ~親と相談しないといけないんだけど、実際見たいなと

思って。出来れば、近々行っていいかな?」




「はい、是非。じゃあ、明日とかどうですか?」




「いいよ、試験前だから、長居はしないから。」




僕は、なんでいきなり声をかけたのかは分からなかった。




そういう衝動だったとしか言いようがない。




トントンと話しが進んだ事にも驚いた。




「じゃあ又明日。」