Situation~掲示板…~

入ったとたんに、大きな声を出し、先生たちがいる中で

お詫びをした。




びっくりした様子で、ほとんどの先生がこっちを向いた。




僕もそれは気付いたので、なかなか顔をあげられなかった。




「おぉ、こっちだ。」




担任の深沢は、入り口正面奥の、応接セットに座って、

こっちにこいと手招いた。




「お前なぁ~、推薦とりたいんだろう?こんなんで足すくわれるなよ。」




その一言で、終わった。




いつもは出来のいい方だったのと、部活をしていたバスケで何とか

推薦が取れそうだったので、先生も多めに見てくれたのだろう。




「はい、ありがとうございます。これから気をつけます。」




一応、スポーツ選手らしい態度で職員室を後にした。




出た後、気になったので、もう一度、さっきの掲示板を見直した。




「坂田香織かぁ~。どんな子だろう。」




そんな事を思いながら、昇降口に向った。