あの日からずっと


後ろから冷たい水をかけられた。

こんな寒い日に冷たい水とかアホか思いながら後ろを振り向くと

「優太…」

優太がいた。


「なぁ沙弥、お前俺と付き合ってるとか言いふらしてるわけ?」

なにもそう一応付き合ってるんじゃないのかと言いたい所だったけど言えない雰囲気

「付き合ってないよな俺たち」

4人目でいいよって言ったのはどこのどいつじゃ!

「俺さ〜好きな子できた。今までのこと正直全部隠したいから付き合ってたこと無しでいいよな?」

こいつはどこまで最低なんだろうか。

「最悪」

って言いながら体育館裏を後にした。

制服びしょびしょ。
こんなクズを好きになったのかと思うと自分に腹が立つ。
荷物は濡れなかったけど…帰って乾くかな…
急いで乾かそう。

学校を出て家路を歩いてると

「沙弥!」

と声をかけられた。

またこの声

「爽良…」