あの日からずっと


それからはプリクラ撮って少し買い物もして帰ろうってときに

「鞠莉〜」

と呼ぶ声が聞こえた

「たっちゃん!あ、じゃあね沙弥、また明日〜」

「うん!また明日ね」

もしかしてあのたっちゃんってのが幼なじみなのかな…
ガタイが良くて、いたって普通な男の子。
鞠莉の顔が一気にパアってなってたからもしかして好きなのかな〜いいなあ…青春だなぁ…

電車に乗って最寄り駅で降りる。

「おせーよ」

は?

「爽良!なんでいるの!?」

「買い物ついでに迎え的な」

時間は7:30。4月とはいえどまだまだ寒い。

「寒いじゃん!」

「寒くねーよ!帰るぞー」

スタスタと歩く爽良の後を追いかける。

「夜遅くに街灯少ないところ歩くの怖かったんだよねー」

と本心を呟くと

「沙弥ならやっつけられるよ」

「か弱い女の子なんですーっ」

って意地を張る。