あの日からずっと


朝起きる。

階段を降りる。

昨日の事は嘘でありますようにありますようにと願いながらリビングのドアを開ける。

「あ!沙弥おはよう!」

嘘じゃなかったぁ………

「もしよければお弁当作ったよ」

「え、爽良って料理とかできたっけ?」

「そりゃね、親の見てれば出来るでしょ」

確か爽良のママは料理上手だったなぁ…

「朝いつも何飲んでるの?」

私はコーヒーなんだけど…

「俺コーヒーだよ…」

「何大人ぶってんの」

鼻で笑う。そんな私もコーヒーなんだけど…