あの日からずっと


入学式は基本早くてもう帰る時間。

「さーやー早く帰ろー」

ってわざわざ教室まで来やがったよこいつ!

鞠莉が隣で騒ぎ出す

「え!?彼氏!?彼氏!?メチャイケメンかよ〜羨ましいんだけど〜」

ちがう、そんなんではないのだ。

「ただの幼なじみ、家隣だし一緒に帰ってあげてんの。」

「こっちのセリフだボケェ」

いつの間に教室に入ってたんだか。

「なるほど〜村上優太の件なんとなくわかってきたかも〜」

「???」

頭にはてなマークをつけてると「いいから帰るぞ」って腕を引っ張られた。