これは終わることのない永遠の連鎖
私達が生まれるずっと昔から、人間の集団生活が始まったその瞬間から続いてきた負の連鎖なんだ
私1人がどう足掻こうがこの重い鎖は断ち切れない
せいぜいそれに巻かれて絞め殺されぬよう、その鎖と上手く付き合っていくことだ
そう凪原は言いたかったのだと思う
凪原からはある一種の諦めのようなものをいつも感じる
彼は私なんかよりずっと前からこの世の中のどうしようもない構造を見抜いていた
彼は賢い
間違ってはいない
それを私も頭では理解しているし、自分がどれだけ要領の悪いことばかりを選んでいるのかも嫌というほど感じている
それでもやはり、
河口さんを思い出さずにはいられない
どうして私はこうも面倒くさく、妙に頑固なのだろう
相変わらずの偽善者ぶりに自分でも呆れる
汚れてしまってからでもなお、どこまでも綺麗でいたいという願いを捨てられてはいない
