悪魔失格 – スクールカースト –


やむ事を知らないかのように降り続ける雨

ニュースではどこかの地域で川が氾濫し、家が陥没している様子が報道されているのを目にすることが増えた


グレーの通学路に不似合いに開く鮮やかな傘の群れ



6月に入ってから日を重ねるごとに、河口さんの姿を見る日は減っていく一方だった

空席がちの机が持ち主を思うかのようにポツンと孤独げに見えてしまう

菜々達のターゲットいじりは順調に進んでいるようだ


だが最近の私はそこで行われている内容を知らない。


ちらっと意識を僅かに戻して白熱したコートの中で相変わらず無表情にプレーする凪原に目をやる

凪原が動く度に綺麗な黒髪が風にさらりと遊ぶ


器用にドリブルしながらコートを駆け抜け、悠々と相手を抜いていく姿に黄色い歓声は止まない