周りの女子が朝陽に向ける熱い視線に私まで焦げてしまいそうな感覚を覚える


ジャージ姿の朝陽は普段の制服姿よりむしろしっくりきていた

体操パンツから伸びる細くて長い足に
猫っ毛のさらりとしたショートカット

余裕げな顔でボールを拾い的確な指示を周囲にとばす朝陽は確かにかっこよかった。


「ったくー、にしてもあの2人。サボりとはいい度胸だよ」

腕を組みながらコートの外に座り込んで話している菜々と美帆に目を向けて口を尖らせながら朝陽が言う


視線をやると菜々は隣で授業をやっている男子達の方に体が向いている きっと中川を探しているんだろう

美帆はただ単に動くのがめんどくさいのかそんな菜々に付き合っている