気づけば立ち上がって有明の腕を自分の方に引き寄せていた ほっそりとした手首を壊してしまわないように優しく握る 有明の華奢な体が自分の胸に倒れ込む 予想外の動きに、有明の無表情が崩れかける 有明の耳に囁きかけるように、有明の本心をつぶやいた 彼女の心にじわじわとためられた感情が爆発するのが、綺麗だった 怒る姿も涙を流す姿もやはり彼女は綺麗だった