『凪原君は、人一倍他人の気持ちや反応に敏感な人だと思った。』 風に揺れる俺の髪を指先で弄びながら有明は静かにそう言った。 有明はちゃんと分かっている 自分が有明を見抜いていただけじゃない、同時に有明に見抜かれていた そして刹那、 有明が小さくキスをした どうして、なんでこんなにも1人の人間に心をかき乱されてしまうんだろう こんなこと1度もなかった 無表情で、感情をうまく出せない自分でさえも有明はどんどん感情を引き出していく。